歯髄再生治療
Pulp regenerative therapy虫歯や外傷などで
神経(歯髄)を失った歯に、
再び“いのち”を宿す治療。
抜歯した親知らず等の幹細胞を培養して元の歯に移植することで神経・血管を再生し、
歯本来の機能と強さを取り戻します。
このページでは、適応条件・治療ステップ・費用、それから当院の特長などを詳しくご紹介いたします。
歯髄再生治療
の流れ
歯髄再生治療は、複数回に分けて丁寧に進める治療です。
当院では以下のようなステップで、安全・確実な再生を目指します。
1初診・診査診断
CTやデンタルX線などを使い、歯の状態を詳しく診断し、
歯の破折や根尖病変の状態、治療の適応性を確認します。
また、歯髄幹細胞バンクの登録状況や、治療計画を相談・説明します。
2不用歯の抜歯・幹細胞採取
親知らずや矯正で抜く予定の歯、生え変わる前の乳歯など、噛み合わせに影響のない不用歯を用います。
その歯から採取した歯髄を、厚労省届出済の専門施設で無菌的に培養・保管します。
幹細胞はその後の再生治療だけでなく、将来の医療利用に備えて保存することも可能です。
3根管内の無菌化処置
ラバーダムを使用し、マイクロスコープ下で精密に感染源を除去します。
細菌培養検査を行い、根管内の細菌に有効な抗生物質を同定します。
有効な抗生物質を使用し、根管内を無菌状態に近づける処置を複数回行います。
再度細菌培養検査を行い無菌化が確認されれば次のステップに進みます。
4歯髄幹細胞の移植
保管されている歯髄幹細胞を培養施設から取り寄せます。
無菌化が完了した根管内に、歯髄幹細胞を注入し、再生環境を整えます。
血餅形成や生理的な治癒過程をサポートします。
5経過観察と最終封鎖
約4〜6ヶ月の経過観察を行い、X線や臨床所見で再生の進
痛み・腫れ・根尖の硬化像・根の成長(若年者)などをチェックします。
問題がなければ最終的な封鎖処置を行い、治療は完了となります。
使用技術・
当院のこだわり
技術にこだわるのは、“再生”がとても繊細な医療だから。
歯髄再生治療は、歯の中にもう一度“いのち”を宿すための、緻密で精密な治療です。
だからこそ私たちは、治療の成功を左右する一つひとつの要素に、
確かな技術と根拠をもって向き合っています。
POINT 1
精密な根管処置
マイクロスコープの全症例使用
当院では、治療のすべてのステップでマイクロスコープを使用。わずか数ミリの根管内の処置を、肉眼では見えないレベルで丁寧に行います。これにより、根管の清掃・感染源の除去・封鎖処理まで、より確実で再発リスクの低い治療が可能になります。
mm単位での治療を可能に
POINT 2
感染除去
抗生物質貼薬+
細菌培養による選択治療
再生治療の前提は「徹底した無菌化」です。保険治療で貼薬として使用されるのは主に水酸化カルシウムですが全てのケースに対応できるわけではありません。
当院では細菌培養と薬剤感受性検査を行い、根管内の細菌に有効な抗生物質を同定し使用する抗菌剤を科学的根拠に基づいて選択します。これは他院ではあまり行われていない、当院独自の治療品質の追求です。
- 抗生物質にアレルギーのある方は、問診時に必ずお伝えください。
POINT 3
幹細胞の管理と連携
厚労省認可の
細胞加工施設と提携
当院の再生医療は、厚生労働省に届け出済の「再生医療等提供機関」として実施しています。使用する幹細胞は、アエラスバイオ社と連携し、国の基準を満たす施設で無菌的に培養・輸送・保管されたもののみを使用。
そのため、安全性・管理体制・科学的な信頼性のすべてにおいて、高水準の体制で再生治療を提供しています。
費用について
費用について
| 前歯 | 1,000,000円(税込) |
|---|---|
| 小臼歯 | 1,050,000円(税込) |
| 大臼歯 | 1,100,000円(税込) |
費用には右記の
内容が含まれます。
細胞採取・培養・保管(アエラスバイオ)/無菌化処置(マイクロスコープ・細菌検査含む)/幹細胞移植・経過観察まで
- 血液検査・尿検査(外部医療機関での実施/実費)、最終的な被せ物は別途費用がかかります。
-
いいえ。歯髄再生治療には適応条件があります。歯根が破折していないこと、重度の歯周病がないこと、幹細胞の準備ができることなどが条件です。適応の可否は、初診時の診査や検査でしっかり判断します。
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幹細胞の採取からおおよそ3〜6ヶ月程度かかります。再生の進行や歯の状態によって個人差がありますが、定期的な通院と丁寧な経過観察で、成功の確率を高めていきます。
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歯髄再生治療は自由診療(保険適用外)の治療です。治療費は全額自己負担となりますが、詳細については事前に丁寧にご説明いたします。
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はい。治療のために採取した幹細胞は、希望される場合は長期保存することも可能です。将来、歯の治療や再生医療への活用を見据えて若いうちの保存を希望される方も増えています。
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万が一、歯髄の再生が得られなかった場合は、従来の根管治療に切り替えて保存処置を行います。この場合でも、すでに行った無菌化処置や感染除去は無駄にはならず、歯の長期保存に貢献します。
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はい、対象になります。
神経を抜いたその歯に、
もう一度“いのち”を宿す。
歯の未来を変える選択肢を、あなたに。
まずは診査・カウンセリングを受けていただき、適応性や治療計画を一緒に考えていきましょう。


